スーパーフロートラインについて

カナダ又はイギリスに製造依頼しているフライラインの中でスーパーフロートとして販売している物について説明しておきます。
このラインは水の比重を1とした時に0.75の比重で製作されています。

ライン全体に施されたテフロン加工によって通常のフライラインより良く浮きますが、同じ製造元の加工無しのラインと比べてはるかに浮力が増しているかと言えばそういう訳ではありません。
スーパーフロートと通常のラインを同じ水深まで沈めてから手を離しても浮いてくるスピードに差が出る程の浮力の違いは無いと言う事です。

フライライン自体は吸水性がありますので、新品のラインでも使用している内、徐々に浮力が無くなってくる事を経験された方も多いと思います。
こういった場面ではスーパーフロートラインの方が浮力の持続力が長くなります。

下の写真は同じ長さ(約4.5Cmと1.5Cm)にカットした新品のフライラインを比較した物です。
カットした後に水中でフライラインをよく揉んで水を吸収させて12時間放置しています。
少し分かりにくいのですが、浮いているオレンジと白っぽいラインはスーパーフロートラインになります。
沈んでいるラインは通常のCLシリーズとして販売している物になります。
水を吸ったラインの自重を支える程の浮力はありませんので吸水が進むといずれはスーパーフロートラインも沈んでしまうのですが浮力の持続に差が出ます。

両端をカットしてからテストしているので吸水スピードがより早くなり、通常のCLシリーズはそれほど時間を置かなくても沈み始めました。



実際の使用では川の流れ、風や波に影響されてフロートの効果を実感しにくい場面もあると思いますが、浮力の持続に興味のある方は一度このラインをお試し下さい。